酸素発生用電極

過酷な運転条件下でも優れた性能を実現

当社の酸素発生用陽極は、鋼板めっき、銅箔、金属表面処理、金属回収、電気透析、電着塗装、廃液処理などの幅広い電解プロセスに対応しています。触媒は、酸素発生に対して活性の高い酸化イリジウム系成分を使用しています。これまで一般的に使用されている可溶性電極、鉛合金電極、白金めっきチタン電極、黒鉛電極よりも高い耐久性を発揮し、長期間に亘りご使用頂くことが可能です。また、当社の陽極は、酸素発生過電圧が低く、消費電力を低減することが可能です。

特長

電気亜鉛めっき用電極(高電流密度電気めっき対応型)

当社の酸素発生用陽極は、一般的に、電解継続に伴い、陽極触媒の減耗による性能劣化と陽極基体/触媒界面の損傷による性能劣化が起こります。触媒の減耗は電解電流が大きく、電解環境が高温であるほど促進されます。
また、陽極は、陽極基体/触媒界面の劣化(下図のように触媒の減耗とクラック(ひび割れ)の拡大が進行し、チタン基体表面まで電解液が達することで、前記界面において、密着性の低下や前記表面の不動態化)により触媒活性が損なわれます。当社独自の技術により、陽極基体/触媒界面に高い耐性を持つ素材を中間層として導入することで、100A/dm 2以上の操業条件下でも、高い耐久性を実現することが可能となりました。特に、電気亜鉛めっき鋼鈑(EGL:Electrolytic Galvanizing Line)分野では、国内全メーカー様をはじめ、海外メーカー様にも長年ご使用頂いております。

触媒機能失活メカニズム

電気スズめっき用電極(有機物付着、スラッジ生成抑制型)

当社の陽極は、独自の技術により、電解液中に存在する有機物の分解を抑制することができるため、有機物*の分解によって生成するスラッジを低減することができます。特に、電気スズめっき鋼鈑(ETL:Electrolytic Tinning Line)分野では、PSA浴、MSA浴を問わず、従来の陽極と比べてスラッジの生成を低減するとともに長寿命化にも効果を発揮しております。

*フェノールスルホン酸浴:PSA浴、メタスルホン酸浴:MSA浴

電解銅箔用電極(仕様条件に適した基体形状の提案と製作)

電解銅箔製造分野は、製箔用設備、後処理用設備ともに均一な製箔が求められ、電解槽や陽極の高度な制御技術により支えられています。当社は、独自設計の陽極は勿論、あらゆる形状の陽極製造を手掛けており、お客様に長期間ご使用頂いております。また、今後より一層の薄箔化が求められるなか、お客様の陽極構造・銅箔製造条件に最適な陽極開発を進めて参ります。

用途 電極タイプ
酸素発生用 各種めっき:
亜鉛、スズ、銅、金、
ニッケルなど
銅箔用 MD-220、MD-230
低・中電流密度対応型 MD-100、MD-160、K5000
高電流密度対応型 MD-200
耐有機物対応型 MD-100S
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